肩こりは、もともと男性より女性に多い症状です。
家事で同じ姿勢をとり続けることや、冷え性、骨格なども影響しているのでしょうが、
更年期を迎えたときも気をつけなければなりません。
更年期は閉経後に訪れます。
生理が停止し、卵巣の働きが低下してくると、女性ホルモンを中心にホルモンの
分泌が変化してきます。
老齢期に向かって体が変化するため、その過渡期にあたる更年期にはさまざまな
変調が起こります。
代表的なものが自律神経の働きの乱れです。
内臓の働き、体温の調節、血液の循環などは、すべて自律神経によってコントロール
されています。
そのため、自律神経の働きが乱れると、手足の冷えやのぼせ、発汗、頭痛、めまい、
胃腸の不調などさまざまな障害あらわれてくるのです。
自律神経の働きが乱れると、血液の流れが不安定になり、肩こり・首こりが
起こりやすくなるのです。
また、この時期は精神的にも不安定になる傾向があり、ささいな事が気にかかったり、
クヨクヨと思い悩むことも多くなります。
更年期は、こうした体の変化とストレスが重なって、肩こり・首こりに悩む人が
増えるのです。
さらにもう一つ、更年期を過ぎたころに注意しなければいけないのが骨の老化です。
骨はたんぱく質の網目にカルシウムが沈着して出来ています。
骨は、常にカルシウムの流出と、新たなカルシウムの沈着が繰り返されて維持されて
います。
ところが、女性の場合は、女性ホルモンの分泌が低下したとたんにカルシウムの沈着が
悪くなります。
流れ出る量は変わらないのに、沈着がうまく行えないのです。
その結果としてカルシウムの量がどんどん減り、骨が弱くなってしまうのです。
この状態がひどくなり骨がスカスカになってしまうのが、骨粗しょう症です。
骨粗しょう症になると、骨が折れやすくなるだけでなく、背骨の椎骨が体の重みで
つぶれてきます。
これが、腰痛や肩こりの原因となることも多いのです。
骨粗しょう症を防ぐには、十分なカルシウムとタンパク質、ビタミンDなどの栄養素が
必要です。
ビタミンDyaカルシウムの多く入った食材を取り入れるよう、心がけてください。
そして更年期を迎えた女性に何より大切なのは、周囲の理解と協力です。
更年期を迎えた女性は、家族や友人などに話して一人で抱えこまないようにしましょう。
また、更年期を迎えた奥様をお持ちの旦那様は、「たかが更年期」「大げさだな」
などと思わず、
意識的に声をかけてあげる、コミュニケーションをとる時間を大切にするなど、
一緒に戦い、いたわってあげてください。