心身の健康のために、良い睡眠を。
すう〜と寝付ける凸型枕の「まくら屋」
辞書によると、「周期的に繰り返す、意識を喪失する生理的な状態」とあります。
ゆったりと身体を横たえ、重力に逆らわない状態で静かに過ごす大切な時間です。
この状態の中で、ヒトは体力の回復を図ったり、記憶の整理などを行なっています。
寝ている状態というのは、何もない、無の状態ではなく、生きる上で大変重要な役割を果たしているのです。
しかも、一般的な平均睡眠時間はおおよそ6〜8時間。これは1日の約1/3。
つまり、ヒトは人生の約1/3を睡眠という時間に費やしているのです。
眠りに就くとまず初めに、1日のうちで最も深い睡眠状態へと落ちていきます。深睡眠です。
この時、体内では成長ホルモンの分泌が盛んに行われます。脳が、疲れた身体の回復を進めるために、成長ホルモンの分泌を促進するのです。
成長ホルモンは、なにも成長期だけに出るものではありません。13〜17歳のいわゆる成長期にかけて、分泌がピークに達します。
その後は徐々に、分泌量が減少するのですが、全くなくなるというわけではありません。
タンパク質同化作用があり、日々身体の回復のために使われています。
また、白血球中のサイトカインの働きかけにより、体力を回復させようとして眠るという、免疫機能を活性化させる時間でもあります。
眠ることで、身体の抵抗力を上げ、健康を維持しようとするのです。
規則正しい生活習慣および食生活、そして身体に負担をかけない睡眠環境が整うことで、この健康サイクルがうまく回り始めるのです。
さて、現在わかっている限りでは、睡眠には2種類の睡眠があると言われています。ご存知の方も多いでしょう。
レム(REM:Rapid Eye Moving)睡眠とノンレム(non-REM)睡眠です。
通常、ひと晩のうちで、4〜5回、このサイクルを繰り返しています。

レム睡眠は、身体の休息の時間です。全睡眠時間の約25%を占めます。
この間、脳は身体への運動指令を遮断し、筋肉の緊張を解除することで、身体に十分な休息を与えます。
この時、脳自体はお休みをしているわけではありません。
日中に体験した様々な情報を記憶の一時的な貯蔵庫から呼び出し、合成し、定着させようと、活発に働いているのです。
交感神経も緊張して、脳に血液をどんどん送り込んでいます。
新しい体験をたくさんした日には、レム睡眠は長くなると言われています。
身体を休ませることで、脳が処理しなければならない仕事を効率的に行なうためでしょう。
しかし、レム睡眠中には自律神経の乱れが起こりやすいという特徴もあります。
自律神経とは、本人の意思とは関係なく体内組織の機能を支配し、調節する神経のことです。
この働きが変調をきたすと、心拍数や呼吸回数が不規則になり、心臓病や脳血管障害の引きがねとなることがあるので、注意が必要です。
対して、ノンレム睡眠は、脳の休息の時間です。
複雑な脳機能を司る大脳皮質を十分に休ませ、脳の活動エネルギーを回復させることが目的です。
一般に、大脳皮質が発達している高等生物ほど、ノンレム睡眠も発達しているといわれています。
この状態では、身体全体をリラックスさせようとする副交感神経の働きが活発となり、振動数のゆるやかな脳波が現れます。
この間、疲労の回復や、成長ホルモンの分泌などが促進されます。
ヒトはその多様性のために、個人差が大きく、すべての人に共通する最適な睡眠時間というものは決まっていません。
しかし、最適だ、と感じる睡眠時間が異なるヒト同士でも、ノンレム睡眠の時間自体には、大きな差がないことがわかっています。
その差を生み出しているのは、レム睡眠の時間なのです。
つまり、睡眠時間の短い人は、レム睡眠を削って、ノンレム睡眠を確保し、脳を休ませているのです。
だからといって、ノンレム睡眠だけで良いのか、というとそういうわけではないようです。
睡眠について、すべてが解明されたわけではありませんが、レム睡眠、ノンレム睡眠ともに、代替のきかない特殊な機能があると考えられています。
私たちが健康に生きるためには脳と身体にとってバランスの良い睡眠が必要なのです。
そして、そういったバランスの良い睡眠こそが、いわゆる「熟睡」であり、睡眠時間の長短だけでは測れない、質の高い睡眠といえるでしょう。
普段からそうした質の高い睡眠を取ることができていれば、より健康的で質の高い生活が送れるはずです。
質の高い睡眠を取ることができていれば、睡眠中に副交感神経が十分に働き、脳や身体が回復をします。
そうすることで、朝、目覚め、身体を起こす時に、役割を果たした副交感神経から、交感神経への切り替えがスムーズに行われ、
スッキリ爽やかな朝を迎えることができるのです。
疲れが残っているような、気だるい朝は、気分まで憂鬱になりますよね。悪い睡眠を続けていると、寝ることに逆に疲れてしまい、朝が辛い。
目覚めの爽快感もなく、気分がすぐれない。これは、心身ともに悪循環です。
放っておいても自然と眠れるようになるわ、と気にも留めない方も多いでしょう。もっと疲れたら、しっかり眠れるわ、と。
こんな何気ない日常から、不眠は始まるようです。
不眠とは、そうした眠れない、良い睡眠を取れていない、という症状を指します。不眠症という病気や疾患ではありません。
ちなみに不眠症とは、辞書によると、よく眠ることができない状態が続くこと。
ふつう、神経症による睡眠障害をいう。とあります。
原因は様々です。
一過性のストレスやアルコール、カフェインやニコチンなどの嗜好品がその一因として挙げられます。
身体内外からの刺激により、交感神経が亢進され、眠りに就くことができません。夜間の痛みやかゆみといったものも同様です。
その刺激により、身体が睡眠状態へとうまく移行できないでいるのです。
また、血圧降下剤や気管支拡張剤、ホルモン剤などの薬剤による副作用もその一因といわれています。
薬剤からの刺激を身体が受けているため、本来の自律神経の働きが鈍くなり、正常な流れを作り出せなくなります。
不安神経症やうつ症なども、同様に、自律神経の働きが乱れている状態であるので、睡眠障害も起こしてしまうのです。
こうした睡眠障害を取り除くには、まずは生活習慣の見直しが必要です。
同時に、睡眠環境の改善が大切な要素となります。
ストレスと付き合うのは容易なことではありませんが、アルコールやニコチンなどの嗜好品とは、良い加減で、上手に付き合うことが大切です。
酒は百薬の長とも言いますが、やはり、過ぎたるは及ばざるがごとし。カフェインやニコチンもそう。何事も中庸が肝心です。
そうした心構えがあれば、一過性のストレスとも上手に付き合えるのかもしれませんね。
薬剤からの刺激であれば、そういったものを極力減らしていけるように、素の病気に打ち勝つにはどうすれば良いのかを考えなければいけません。
薬に頼ってばかりでは、症状を抑えることはできても、根本的な解決とはいえないからです。
より健康的になるための工夫を凝らして、日常を送ることが大切です。病気や痛みといった表に現れる症状というのは、あくまでも結果です。その原因を取り除くことができれば、身体は健康を取り戻すことができます。
人間本来の回復力、自然治癒力が発揮できるような工夫を日々の生活の中に取り入れていきたいものです。
加えて、自然治癒力が十分に発揮できるように、大切な回復の時間となる、質の良い睡眠時間が必要です。
そのためには、日中の生活習慣だけではなく、就寝時の睡眠環境を整えることを忘れてはなりません。
いうなれば、夜間の生活習慣です。考えてみてください。
日中によく働いたといっても、6〜8時間も、同じ姿勢、同じ動作で過ごすことはそうないはずです。
寝ている間は、労働時間と同じくらいの長さを布団の中で過ごします。そして、その寝姿勢を左右するのが、ここで言う、睡眠環境です。
布団の素材や、寝室の雰囲気などももちろんこれに含まれます。
私の不眠の原因は枕にあるのかもしれない。毎月のように枕を買い替える方はもう気づいているのです。
枕がその日の寝姿勢を左右することを。しかし、なかなか理想に辿り着けない。
ショールームなどで試しに使う分には心地よいと感じるのに、いざ一晩寝てみると寝起きが辛い、首が回らない、
など実際に使ってみないとわからないと感じている方が多いと思われます。
では、どんな枕が良いのでしょう?いや、良し悪しではなく、どんな枕がヒトにとって必要なのでしょう?
ヒトの身体は1つのユニットとして、連動しています。力学的、機能的な繋がりをもって、動くようにできているのです。
就寝時、首の位置や角度によって、背骨全体のポジションが決まります。
また、それにより寝返りの打ちやすさまでも左右するのです。
つまり、首周りに負担をかけず、自然な状態を保てるような枕。
このような道具が、質の良い睡眠を取るためにヒトが必要としているアイテムなのです。
脳から始まる神経は、脊柱管を通る脊髄から、各背骨同士の隙間である椎間を通って、全身にくまなく張り巡らされています。
身体が良い状態であれば、これらの神経ネットワークが本来の働きを発揮し、健康な状態を維持しようと各器官の連携を整えます。
本来備わっているヒトの恒常性がそうさせるのです。
筋骨格的にみると、いわゆる良い姿勢というものが、この場合の良い状態に当てはまります。
重力に逆らわずに、身体を支えるための筋肉や靭帯が適度に緊張している、楽な姿勢です。
このとき、身体の支柱となる脊柱は、頭の重さを上手に分散するために、緩やかなS字を描いています。
その状態こそが、本来ヒトを形作った力が生み出した姿勢であり、自然治癒力が発揮される姿勢なのです。
これは、体中の神経回路がスムーズに働くことができる姿勢です。
また、余分な力を必要としないので、次の動作もスムーズに行なうことができます。
最適なモノよりも高い枕で寝た場合、首の前弯が大きくなります。 頚椎に余分な負荷がかかるため、肩、首周辺が緊張してしまい、交感神経が優位の状態となります。 交感神経は様々なストレスに対抗するために働く神経ですが、同時に活動するための神経でもあります。 首にかかる余分なストレスのために、自律神経が乱れ、うまく眠りに入ることができなくなります。 もう一方の自律神経である副交感神経が、身体を休息させるために働く神経だからです。 また、首の前弯と連動して、腰の前弯も深くなってしまいます。 このように腰の反りが強くなると、仰向けで寝る際に、腰が床から浮いたような感じがして、身体が落ち着かなくなります。 ゴロゴロと寝返りを繰り返し、寝姿勢が定まらないのです。横向き寝やうつ伏せ寝が癖で、 それ自体が自身の寝姿勢だと思われている方は、こういった要因で、その寝姿勢を取らざるを得ないという事実を知らないのです。
最適なモノよりも低い枕で寝た場合、首の前弯が消失してしまいます。 ストレートネックです。 この場合は、自体重をうまく分散することができないために、頚椎に余分な負荷がかかります。 高い枕で寝た場合と同様に、自律神経の乱れを招くのです。
最適な形状であれば、首は自然な前弯を描き、楽なポジションを取ることができます。
その形状とは、脊柱のS字、前弯と後弯の切替となる頚椎7番、および胸椎1番を支えることができるもの。
かつ、その上下に伸びる脊柱が自然と力を抜くことができるということが条件となります。
もし、首の前弯をそのまま支える構造であれば、むしろその形のまま固定してしまう格好となり、首周りがリラックスすることができません。
普段の生活でも、同じ姿勢で作業をした後は、同じ部位に継続的に負荷がかかるため、筋肉が硬直してしまい、次の動きが取りづらくなりますよね。
首を同じ形で固定をしてしまうことで、同じように首周りが緊張してしまい、数時間も同じ負荷を受け続けた結果、朝起きる頃には、ガチガチに首が固まってしまうのです。
そういった首の強張りは、頚性頭痛・筋緊張性頭痛の主な原因となります。
首周りがリラックスしたまま、本来の緩やかなS字を作ることができれば、身体全体、脊柱全体が連動し、
全身がリラックスできる姿勢を取ることが可能になるのです。
緊張が抜けた状態で就寝できれば、交感神経から副交感神経への移行がスムーズに行われ、身体を横たえた瞬間から、全身がリラックスし、
すぅっと眠りに落ちていくことができるわけです。
もちろん、自然体で寝姿勢を取ることができるため、次の動きにも移行しやすく、寝返りもコロコロと楽に繰り返すことができます。
つまり、寝ている最中にも、余分なストレスを受けることなく、穏やかに眠り続けることができるのです。
枕は、人間が、寝ている間に、反射的・力学的に楽な姿勢を取ろうとするために、必然的に発明されたツールです。
古代エジプト時代を起源とするこのアイテムは、私たち現代人にとっても、欠かすことのできない重要なアイテムのひとつなのです。
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